平屋住宅と土地探し

平屋住宅の魅力のひとつが、住まいに階段を設置しなくても良い点です。階段に慣れている人は気にしなくても、平屋住宅で生まれ育った人や、階段で転倒事故の経験がある人は、平屋住宅のほうが落ち着いて暮らせると評判です。平屋住宅は二階建てでは得られない利便性も豊富です。新築するなら注文住宅を検討してみましょう。平屋住宅は土地との距離感が近くて、自然を肌で感じられる住まいです。

住まいとしての維持管理には風通しの良さと日当たりの良さがポイントになります。所有している土地がなくて、これから一戸建て用に土地を探す場合は周辺環境をチェックするときに、風通しと日当たりを考慮しましょう。風通しのポイントは、道路幅が六メートル以上で施工されているかをチェックします。古い住宅地の場合は、道路の幅が四メートル以下の場合があります。六メートル以上の道路幅に隣接している土地は、通気性を確保しやすい環境です。日当たりは周辺の建物の高さに関係してきますが、商業地域や準工業地域でなければ極端に高い建築がありませんので、安心して土地探しをできます。理想的なのは低層階の住宅地です。三階建ての一戸建てが建築されていても、高さ制限のある低層階の住宅地であれば、隣接する敷地に建物があっても自分の住まいに日当たりを確保しやすいからです。屋根の角度にも制限があり、隣接する敷地への日当たりが悪くならないように配慮されて街づくりが推進されている地域は、安心して土地を選べます。

気をつけたいのは旗竿地です。注文住宅は旗竿地のような特殊な地形でも一戸建てを新築できますが、できれば二階建てや三階建てのように工夫された一戸建てが良いでしょう。平屋住宅は、水平感の得られる安定している土地が理想的です。平屋住宅といっても建物の高さが低いとは限りません。水害が発生しやすい地域や、ハザードマップで注意喚起されている土地の場合は、床下を高く設計して床上浸水を予防しやすくすると良いでしょう。床下を高く施工するには、基礎を高くして、土台を施工します。土台が地面よりも高い位置になるので、乾燥しやすい環境に整います。

注文住宅は工務店が定期メンテナンスを実施してくれるので、新築したときから長く付き合い続けられるのもポイントです。長い付き合いだからこその信頼関係を築けます。長期間にわたって点検し続けるからこそ分かる経年劣化もあります。木造建築の住まいは湿気が経年劣化に大きく影響します。新築する前に土地の状態を把握しておくと、リフォームの時期を決めるときにも役立ちます。