二世帯住宅と土地探し

土地探しは土地の種目と用途を正確に把握しながら行ないましょう。住宅を建築できない土地もあるからです。中古の一戸建てのなかには、現況のまま住み続けるのは良くても、建て替えて住宅を新築できない場合もあります。建築基準法の改正や、地域の自治体の条例によって、さまざまなケースがありますので、できるだけ信頼できる不動産会社と丁寧に話し合いながら土地坂時を行ないましょう。

注文住宅の工務店の中には、土地探しも行なっている場合があります。工務店が紹介する土地ならば、新築するのを前提にしていますので、土地の種目や用途の心配がいりません。新築するのを前提にしているメリットが、農地や林野であっても土地の転用届けを提出して受理されれば住宅の建築ができますので、転用届けの提出も含めて住宅完成までをサポートしてもらえる注文住宅は心強いです。二世帯住宅を新築するために広い敷地面積を確保したい場合は、土地を購入するときに、しっかりと確認をしましょう。

工務店が決まっていない状態で土地探しをしてしまうと、建築予定地が家庭菜園しか利用できなかったというトラブルが発生しないとも限りません。意外と知られていない盲点としては、土地の転用届けが受理されるのは容易ではない点です。地域の自治体によっては、都市計画や再開発のタイミングで、転用届けを受理しない可能性もあるからです。注文住宅の工務店がサポートしていると、そのようなトラブルが発生しません。地域に密着して営業している工務店ならば、都市計画や再開発の情報にも精通していますので、心強いです。工務店を選ぶときも、地域情報の詳しさを基準にすると良いでしょう。

ハウスメーカーによっては、特定の地域で営業していても、将来的に撤退してしまう可能性もありますから、すでに営業年数が何年あるのかも確認するようにしましょう。何世代にもわたって営業し続けている工務店は心強いです。地方議会の議員とのパイプや、市町村役場の職員とのパイプも、土地の利用に関しては重要になってきます。信頼されている工務店は、土地の転用届けの提出手続きから承認までのサポートも一貫しています。二世帯住宅用に広い敷地面積を確保したいときこそ、注文住宅の工務店に相談してから土地探しをすると安心です。工務店が決まっても、別の不動産会社で条件の良い物件があれば、工務店に相談しましょう。住宅建築が可能な土地なのかを客観的に判断してもらえます。